動画編集ソフトを使うには、16GBや32GBと大容量のメモリが必要だと言われていますが、実際にはどれくらいのメモリ容量が適切なんでしょう?
そりゃ個人的には、動画編集においては、メモリなんてあればある程いいと思ってます。
実のところ僕自身、動画編集歴が長いんですが、適切なメモリ容量というのは、把握してません。パソコンを買い替える度に詰めるだけのメモリを積んでるからです。
もちろん編集する動画の解像度や編集する動画の長さなどで、メモリの使用量は変わってきますが、これから動画編集用のパソコンを導入しようと考えている人には、ベストな答えがほしいですよね?
という訳で、「実際に動画編集には、どんだけメモリが必要なの?」を検証したいと思います。
検証の確認をする前に動画の解像度がわかってないと話がすんなり入ってこないので、動画の解像度がわからない人は、こちらの記事をどうぞ。
検証環境
検証環境と検証方法は、以下の通り。
- 検証パソコンは、メモリ32GB
- 検証する動画編集ソフトは、Adobe Premiere Pro CC 2018(プレミア プロ)
- Premiere Proにコーデックh264のフルHD、8bitのMOVファイル259個の読込み+編集作業
- Premiere Proにコーデックh264の4K、10bitのMOVファイル142個の読込み+編集作業
- 動画編集ソフト以外のソフトは立ち上げない
という環境でメモリがどれくらい使われるのかを検証。
では、レッツ~ゴ~!
パソコンのみのメモリ使用量
パソコンを立ち上げた段階のメモリ使用量です。この段階で32 GB中 5 GB を使用しています。
僕の環境では、常駐ソフトが裏で結構動いているので、パソコンを起動しただけの状態としては、少し高い使用量かもしれません。
動画編集ソフトのみ起動した時のメモリ使用量
動画編集ソフト Premiere Pro を起動した時のメモリ使用量です。メモリ使用量は、6 GB になりました。
Premiere Pro 単体のメモリ使用量は、約600 MB でした。この段階で、パソコン本体含めメモリの使用量は、19%です。
次に動画編集ソフトに編集素材の動画ファイルを読み込みます。
フルHDの素材を読み込んだメモリ使用量
Premiere Pro にフルHDの動画ファイルを259個読み込みます。
Premiere Proに動画ファイルを読み込むとメモリの使用量は、32%まで増えました。Premiere Pro 単体で約5 GBを使用しています。
パソコン全体では、約10GBのメモリを使用しています。
他の動画編集ソフトのメモリ使用量はどうか
DaVinci Resolve(ダビンチ・リゾルブ)という動画編集ソフトでも起動時のメモリ使用量を測定しました。
結果は、起動時で1.2 GB のPremiere Proに比べ高い数値になりました。DaVinci Resolveは、Premiere Proに比べソフト単体では、多機能なアプリケーションなのでその辺りの影響でメモリ使用量が大きいのだと思います。
フルHDの素材を編集中のメモリ使用量
約5分ほどのフルHD動画を編集しているタイムラインをプレビュー(再生)した時のメモリ使用量を測定します。このプレビュー処理が動画編集の作業において1番メモリの使用量が高くなります。
フルHDの動画編集作業には、最大で約13 GBのメモリを使用しました。
4Kの素材を読み込んだメモリ使用量
Premiere Proに4K、10bitのMOVファイルを142個の読込みます。
Premiere Proに動画ファイルを読み込むとメモリの使用量は、21%となりました。Premiere Pro 単体で約2.5 GBを使用しています。
フルHDの動画ファイルを読込んだ時より使用量が少ないです。これは、単純に読み込んだ動画ファイルの数が影響しているのだと推測します。フルHDのテストでは、読み込んだ動画ファイルが259個。4K の動画ファイルが142個と約半数ほど。
パソコン全体では、約7 GBのメモリを使用しています。
4Kの素材を編集中のメモリ使用量
約4分ほどの4K動画を編集しているタイムラインをプレビュー(再生)した時のメモリ使用量を測定します。
4Kの動画編集作業時には、最大で約24 GBのメモリを使用しました。
パソコン全体では、約27 GBのメモリを使用していました。
まとめ
動画編集に必要なメモリ容量の検証についてのまとめです。
- フルHDの動画編集がメインであれば16GBあればギリギリOK
- フルHDでも30分以上の動画を作る場合は、24GB、32GBと積んでおけば安心
- 4Kの動画編集がメインであれば32GBはほしい
- 4Kで30分以上の動画を作る場合は、64GBぐらい積んでおけば安心
以上の様な結果になりましたが、あくまで目安程度にして頂けたらと思います。
メモリ自体、一時的なデータの保存場所なので少なければ少ないなりにパソコン側である程度調整してくれます。
例えば、フルHDの動画編集には16GB必要という結果になりましたが、8GBでも動画編集ソフトが動かないわけではありません。
あくまでも快適な動画編集環境を作るための基準なので、検証結果程度のメモリを積んでおけば動画編集の作業ストレスが軽減されますよ~という感じです。
メモリの増設は、比較的簡単に出来るので自分で増設するのもいいですね。自分ではちょっと。。。という人もパソコン工房にメモリとパソコンを持っていけば 3,000円でやってくれます。
では。
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